1日に必要な野菜、ちゃんと摂れている?!

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2023年08月04日
テレビやメディアなど様々な場面で「1日350gの野菜を摂ろう!」という言葉を聞いたことはありますか?
1日の野菜摂取量を350g以上、そのうち緑黄色野菜(カロテンを可食部100g中に600?g以上含む野菜の総称)を120g以上摂りましょう!と厚生労働省が『健康日本21』という健康づくりの指針で作ったもので、これは「より良い食生活を送る事ができるように」と目標値として定めたものです。ところで、今の日本人の野菜摂取量はどの位なのか知っていますか?
200gぐらいですかね・・・そのくらいなら私も野菜食べられているかも!
いつもどんなご飯食べてますか?
そうですね・・・朝はパンとサラダと牛乳で昼はコンビニ弁当…夜はご飯と惣菜かな・・・
野菜は350g摂れてなさそうですね。では、日本人の平均摂取量を平成29年の国民健康栄養調査の結果から見てみましょう
上の表のように1日の野菜摂取量は男性295.3g・女性281.9gで男性では54,7g・女性では68.1gと男女共に350gにはわずかに届いていないのが現状です(※平均値なので摂れている方もいます)
野菜ってなかなか摂れていないですね
では、身近な野菜を例に挙げてみましょう。これから旬のナス・きゅうりなどは1/2個、トマト・たまねぎは1/4個、キャベツ1/6玉、白菜は1枚分です
なんとなく摂れる気がしてきました
そうですよね。そしてナスやトマト、玉ねぎはカレーの具として煮込んでしまえば量も減りますし、野菜の栄養分がルーに溶け込こみ、栄養素を無駄なく取り入れる事もできます。
そしてきゅうりはだしや塩で浅漬けにもできます。これからの暑い時期にはさっぱりとしているお漬物で塩分補給にも役立ちます最初は1日に350gの野菜を食べた方が良いと聞いて私にはできないと思ったけど、これなら出来そう
また野菜を摂る事は体を動かしたり体を強くする上でとても大切な働きをするビタミン・ミネラルが多く含まれてるのです
例えば何があるの?
例えば、緑黄色野菜のにんじん。にんじんはビタミンAを多く含んでいて皮膚や粘膜の維持や成長促進、制がん作用があります。そして、ほうれん草に含まれるビタミンKは骨の形成促進、血液凝固因子の合成などに役立ちます
へー、野菜に含まれる栄養素って色々な働きがあるんですね!!
そうです。ビタミンは数mgと少ない量でも人間の体の機能を正常に保つ大切な役割を担っています。そして人間の体の中では、ほとんどのビタミンが作られないため、体の外から補わなければならない栄養素なんです。
だから野菜は1日350g摂った方が良いと言われているんですね
そしてビタミンは野菜だけではなく、お肉・魚・玄米などにも含まれているので、バランスよく他の食材も食べる事も大切です
じゃあ、今晩から野菜をたっぷり入れた夏野菜カレーでも作ってみようかな
何事も継続することが大切なので、出来る限り心がけていきましょうね
現代では野菜を摂らないといけないという意識が広まりつつあり、コンビニエンスストアのお弁当類も「1日の1/2の野菜が摂れるもの」も発売されていて、昔よりも野菜を手軽に食べられるようになりました。
例えばおにぎりだけ食べるのではなく野菜スープもつけると、野菜が摂れるだけでなく咀嚼回数も増えてし満腹感も得られて、炭水化物やたんぱく質の吸収も増加するという良いところがたくさんあります。
また、野菜スープは野菜を加熱しているので野菜の細胞壁が壊されてビタミンやミネラルの吸収も良いので、ぜひ今日から野菜料理を1回の食事にプラス1品してみてください。
※疾患等お持ちの方は食事制限、運動療法を行う場合は医師にご相談ください。